無題
ペットボトル、麻紐
- 吉田 格也1975-
- 自宅の中庭の柵に括りつけられたおびただしい量の麻紐。柵の足元部分には、ダイエットペプシのボトルがこちらも大量に並べられている。吉田はもともと、コーラを飲んで空にし、ボトルの中に水を入れて柵に並べるという行為を毎日繰り返していた。そんな吉田に...
吉田 格也
1975-
自宅の中庭の柵に括りつけられたおびただしい量の麻紐。柵の足元部分には、ダイエットペプシのボトルがこちらも大量に並べられている。吉田はもともと、コーラを飲んで空にし、ボトルの中に水を入れて柵に並べるという行為を毎日繰り返していた。そんな吉田にとってボトルを吹き飛ばしてしまう台風は忌むべき出来事であった。そのような中、吉田の父がペットボトルを固定する方法として麻紐を括りつけることを提案した。はじめはペットボトルを固定させるためボトルと柵を繋ぎ止めていただけであったが、現在では麻紐を括る行為自体に重要性が増したようで、来る日も来る日も何本かの紐を括り付け、その範囲は柵全体にわたっている。