無題
マーカー・紙 179×251
- 美濃部 責夫1968-2020
- 水性ボールペンを用い、顔を支持体に限りなく近づけ、一定の間隔で少しずつ色を刻み付けるようにして描く。美濃部による行為の蓄積は、紙面にリズムを生み出し、きめ細やかな表情を作り出していく。2000年ごろから絵を描き始め、現在は平日の午前や夕食前...
美濃部 責夫
1968-2020
水性ボールペンを用い、顔を支持体に限りなく近づけ、一定の間隔で少しずつ色を刻み付けるようにして描く。美濃部による行為の蓄積は、紙面にリズムを生み出し、きめ細やかな表情を作り出していく。2000年ごろから絵を描き始め、現在は平日の午前や夕食前の空き時間など、自身が描きたいと思ったタイミングで制作に臨む。しかし、絵を描く時間は、1時間にも満たない。それは、制作の準備をするときも片付けるときもこだわりがあり、決まった手順でゆっくりと時間をかけるからである。描くスピードもゆったりとしており、A4サイズ程度の大きさとなると、1枚を埋め尽くすのに、およそ3か月はかかる。
作品は、A4やB4サイズの紙に様々な色の水性ボールペンで描かれている。作品には具体的なものは描かれていない。細かい描き込みが抽象的な模様を生み出している。