無題
- 森脇 高弘1972-
- 森脇は福祉施設のアトリエで制作を行っている。活動に参加した当初は制作に興味がない様子で、横になってテレビを観ていることが多かった。しかし2010年、アトリエのスタッフが目の前に画材を置いてみたところ突然描き始め、画用紙いっぱいに沢山の色を塗...
森脇 高弘
1972-
森脇は福祉施設のアトリエで制作を行っている。活動に参加した当初は制作に興味がない様子で、横になってテレビを観ていることが多かった。しかし2010年、アトリエのスタッフが目の前に画材を置いてみたところ突然描き始め、画用紙いっぱいに沢山の色を塗り重ねることに夢中になった。以降、アトリエに来ては休むことなく黙々と制作に取り組んでいる。午前中のみ制作し、12時ぴったりに制作を終えるのが森脇のスタイルだ。軽快なタッチでカラフルに描かれる作品は、森脇の感情が可視化されるような印象を観る者に与えている。
作品は全て、縦40cm×横60cmほどの紙に、ボールペンやマーカーで描かれている。1枚1枚はそれぞれ抽象的な絵になっており、赤、黄、青、緑、紫など色のペンを左右に軽快に動かして、色が塗り分けられている。使用するペンの色は同じだが、それらの色の組み合わせや構図は、作品ごとに異なっている。