外国航路(大海原)
- 中山 正仁1950-
- 中山が絵を描くようになったのは26歳の頃である。入院していた病院で、看護師に絵の描き方を教わったことが契機であった。その後、様々な人に教わりながら住んでいたアパートの隣にアトリエを構え、美人画をはじめ、かつて見た風景や花、動物など、様々なモ...
中山 正仁
1950-
中山が絵を描くようになったのは26歳の頃である。入院していた病院で、看護師に絵の描き方を教わったことが契機であった。その後、様々な人に教わりながら住んでいたアパートの隣にアトリエを構え、美人画をはじめ、かつて見た風景や花、動物など、様々なモチーフの絵を没頭して描き続けた。それらの絵は、中山の心象風景であり、とある日のとある時間に目にした一瞬の風景が、その時の感情と重なり合い、再現されている。もしも、キャンバスが鏡だったなら、対象をつぶさに見つめる中山の瞳を写すだろう。
絵は大きいもので横2m10cm×縦80cmほど。小さいもので縦横70cm×1mほど。船、石、女性がモチーフになっている。絵の一部は、絵具を点々と打つ点描という方法で描かれている。