地下世界に棲む新種
- 澤 泰地1998-
- 澤がワイヤーアートを学び始めたのは小学生の頃だった。そんな彼は、徳島県のワイヤーアート作家として今や欠かせない存在である。着想源となるのは、図鑑やインターネットの文献である。そこから思い描いた恐竜等の全体像や設定をもとに、設計図を書き出して...
澤 泰地
1998-
澤がワイヤーアートを学び始めたのは小学生の頃だった。そんな彼は、徳島県のワイヤーアート作家として今や欠かせない存在である。着想源となるのは、図鑑やインターネットの文献である。そこから思い描いた恐竜等の全体像や設定をもとに、設計図を書き出していく。着色までされた設計図をもとに繊細な手つきで作られる作品は、ずっしりとした重量感と、今にも動き出しそうな存在感を兼ね備えたものとして我々の前に現れる。1体の作品制作に半年以上の月日がかかることもあるという。緻密に、綿密に、その壮大な世界は作られていく。
作品は、ワイヤーでできている。大小様々な立体の作品がある。最も大きい作品は全長60cm、幅40cm、高さ20cmほど。最も小さい作品は全長40cm、幅15cm、高さ15cmほど。一つの作品に、別々の色のワイヤーが使われて、恐竜や人型のエイリアンの姿が形づくられている。展示台の上に置かれた作品のほか、宙に吊られている作品もある。A4の紙に着色された設計図も、一緒に展示されている。