とってもいいです。
クレヨン・紙 382×540
- 冬澤 千鶴1979-
- 冬澤が本格的に創作活動に取り組むようになったのは、2016年頃、所属している福祉施設のアート活動が始まったことがきっかけであった。絵を描くときには地べたに座り込むのが彼女のルールとなっている。支持体には、紙のほかに、活動を行っていた部屋にあ...
冬澤 千鶴
1979-
冬澤が本格的に創作活動に取り組むようになったのは、2016年頃、所属している福祉施設のアート活動が始まったことがきっかけであった。絵を描くときには地べたに座り込むのが彼女のルールとなっている。支持体には、紙のほかに、活動を行っていた部屋にあった袋戸という意外な素材も選ばれる。クレヨンを塗りたくった紙や袋戸の上から、先のとがった固定具(ヒートン)を用いて、スクラッチすることで無数の線が刻まれ、独特の表情が生まれる。色は彼女の好みらしく暖色が選ばれるが、アート活動に参加するほかの参加者の作品からも着想を得ながら、鮮やかに着彩されていく。
作品は袋棚のふすまや画用紙に、クレヨンを塗り、それを先のとがったものでひっかいて描かれている。ふすまの大きさは縦50cm×横80cmほど。作品には、具体的なものは描かれていない。様々なクレヨンの色がまじりあった上に、ひっかき傷の線が何本も何本も走っている。