私の一日(ごまのはえ)/お母さん(芝田貴子)
オーディオドラマ 16min. 33sec./紙、水性マーカー 269~900×380~900 ※天井に広がる作品は、葦を素材としたインスタレーション《内湖》。国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ実行委員会の企画によって制作された。
- ごまのはえ+芝田貴子ごまのはえ 1977-/芝田貴子 1973-
- ごまのはえは1999年、劇団「ニットキャップシアター」を旗揚げし、現在も活動する劇作家、演出家、俳優である。芝居や語り、ダンスなど、様々な舞台表現と「言葉」を巧みに組み合わせた、イマジネーションあふれる作品を発表している。 また、芝田は、自...
ごまのはえ+芝田貴子
ごまのはえ 1977-/芝田貴子 1973-
ごまのはえは1999年、劇団「ニットキャップシアター」を旗揚げし、現在も活動する劇作家、演出家、俳優である。芝居や語り、ダンスなど、様々な舞台表現と「言葉」を巧みに組み合わせた、イマジネーションあふれる作品を発表している。
また、芝田は、自身が「お母さん」と呼ぶ人物像を描き続けている。青いスーツ、4色に塗り分けられた瞳など、決まったスタイルの「お母さん」は、一度見たら忘れることのできないような強い印象を与える。
《私の一日》は、「ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのたび」※で発表されたオーディオドラマである。ごまのはえが芝田の絵に着想を得て、書き下ろしたもので、“お母さん”をめぐる不条理かつユーモラスな物語に仕上がっている。本展では、国立民族学博物館の広瀬浩二郎と共同し、当時の展示をそのまま再現するのではなく、多彩な鑑賞体験が得られるインスタレーションとして再構成した。会場をめぐりながら物語を聞き、また、原画の触図などを手でさわって楽しむことができるこのインスタレーションは、視覚以外の感覚も使って鑑賞することの可能性を広げる展示といえる。
※「ボーダレス・エリア近江八幡芸術祭 ちかくのたび」(2019/ボーダレス・アートミュージアムNO-MA他/滋賀)