無題
紙、ペン 514×729
- 穴瀬 生司1966-
- 紙面を線や図形で埋めるようにして描く。繰り返し描き重ねていくことで、部分的に色溜まりとなる。その行為が、イメージを複雑化させ、画面全体に力強さを生み出している。また、画面をよく見ると、作者の名前に由来する「あ」「な」「せ」という文字が多く潜...
穴瀬 生司
1966-
紙面を線や図形で埋めるようにして描く。繰り返し描き重ねていくことで、部分的に色溜まりとなる。その行為が、イメージを複雑化させ、画面全体に力強さを生み出している。また、画面をよく見ると、作者の名前に由来する「あ」「な」「せ」という文字が多く潜んでいることに気づく。「自分の名前を書く」という他者に自身の存在を伝える手段が、絵を成立させる要素となっているとともに、躍動的なリズムも作り出している。
2017年からは、小さな木製パネルに電子部品を配して、地塗り剤を塗り、繰り返しやすりをかける作品も作っており、制作は彫刻的なアプローチへと向かっている。