無題
紙、ボールペン、マーカー 380×540
- 鶴川 弘二1973-
- ドットや文字、図形などが織りなす、軽やかで浮遊感のある画面構成を特徴としている。大小のドットは、油性ペンをにじませて描く。理想のサイズのドットにするため、コップなどにペンを立てかけるなど、長時間にじませるための工夫を施すこともある。また、画...
鶴川 弘二
1973-
ドットや文字、図形などが織りなす、軽やかで浮遊感のある画面構成を特徴としている。大小のドットは、油性ペンをにじませて描く。理想のサイズのドットにするため、コップなどにペンを立てかけるなど、長時間にじませるための工夫を施すこともある。また、画面には、自らの感情を反映した言葉や、身近な人に言われた言葉を書き入れる。誰かに注意されたことなど、苦い経験として残っていることを書くことが多いが、優しい言葉や意外性のある言葉を記すこともあり、観る者の想像を掻き立てる。
また、鶴川は一時期、ペンとセロハンテープを素材とした、丸みのある立体物を制作していた。アンティーク家具の脚を思わせるこの作品は、ペンの上部から先端までをテープで順番に巻き付けていくことで、形作られている。