タイトルなし
紙、ペン、修正液 253x189
- 小林 靖宏1984-
- 小林は、札幌の大通公園の変わりゆく街並みを、1997年から2003年にかけて断続的に描いた。それらの風景は、あたかも記憶が薄れていくかのように、建物が消えていき、年々、余白が目立つようになっている。特筆すべきは、描く個所が減っているのにも関...
小林 靖宏
1984-
小林は、札幌の大通公園の変わりゆく街並みを、1997年から2003年にかけて断続的に描いた。それらの風景は、あたかも記憶が薄れていくかのように、建物が消えていき、年々、余白が目立つようになっている。特筆すべきは、描く個所が減っているのにも関わらず、描画のクオリティは変化していないということ。そうした制作の視点に、小林が何より重視するリアリティがあるように思われる。作品は、主にボールペンを使い、実在するものを正確に描く。近年は、写真やポストカードなどを参考にしながら、建造物やタレントのポートレイトなどを描いている。