無題
紙、鉛筆 372×539
- 宮井 英寿1998-
- 縦と横に引いた線を活かしながら、企業のロゴマーク、テレビ局のキャラクターなど、自らの関心と結びつきの強いモチーフを描く。 使用される画材は紙と鉛筆。紙面を刻むかのような力強いタッチが特徴であり、また、線を一本引くにしても注意深く描写している...
宮井 英寿
1998-
縦と横に引いた線を活かしながら、企業のロゴマーク、テレビ局のキャラクターなど、自らの関心と結びつきの強いモチーフを描く。
使用される画材は紙と鉛筆。紙面を刻むかのような力強いタッチが特徴であり、また、線を一本引くにしても注意深く描写していることがうかがえる。画面の中でいくつか見受けられるぼんやりとした箇所や穴は、指でこすることによってできている。柔らかなぼかし表現と硬質な筆致の組み合わせが、画中に余韻を生み、観る者の眼を惹きつける。
線がところどころ膨らんでいるのはなぜか、“ス”が何を意味しているのか――宮井の絵には謎めいた点が多く見受けられるが、それらを含めて興味を持たせる魅力がある。