紙面を埋める青い文字は、森川の日々の出来事が綴られている。会話や外出した時のこと、好きなこと、友人のこと、数字のことなど思い浮かんだことを次々と綴っていく。また文字の隙間を埋めるように不思議な形の模様や点々を加えていく。
森川はだれかと話をすることが好きで、家族や森川が所属する福祉施設のスタッフ、そこに訪問した人との会話をいつも楽しみにしている。そして、そこで交わされた言葉がまた画中の文字となって現れていく。色は青がもっとも気に入っている。その理由については、スタッフは、「外出時に乗る電車の青いラインから来ているのではないか」と話している。