ガネーシャ
陶土、芯材、毛 270×340×260
- 大井 康弘1982-
- 大井は、主にコラージュと粘土による作品を制作している。コラージュについては、身体的なパーツや骸骨、アニメを思わせるキャラクターなどが要素として扱われ、プライベートな時間の中で作られる。なお、大井は、コラージュした原画よりも、コピー機で複写し...
大井 康弘
1982-
大井は、主にコラージュと粘土による作品を制作している。コラージュについては、身体的なパーツや骸骨、アニメを思わせるキャラクターなどが要素として扱われ、プライベートな時間の中で作られる。なお、大井は、コラージュした原画よりも、コピー機で複写したものの方に価値を見出しているようである。
粘土作品も平面作品と同様に、いくつかのパーツを組み合わせて作られる。《ガネーシャ》では、腕や鼻、装飾品など個別のパーツが、上層へ上層へと重ねられ、形作られるため、モチーフの原型がないような、複雑な像として具現化される。さらに、自らの体毛や木の実などを入れることも粘土作品の特徴といえる。それらの素材をティッシュで包み、新聞紙で覆い、ガムテープでぐるぐる巻きにしてできた芯材の上に粘土を足していく、という独自の方法を経て、作品は少しずつ肉付けされていく。