シャツさん
紙、鉛筆、色鉛筆、クレヨン 260×375
- 関口 エイ子1952-
- エイ子さんはお化け、妖怪、地獄、宇宙など、目に見えない世界に興味津々。昔から好きなものを描いては親しい人にプレゼントしてきた。作品に描かれている「シャツさん」は、エイ子さんだけに見える、人の服に憑いているという妖怪のような存在。それぞれに名...
エイ子さんはお化け、妖怪、地獄、宇宙など、目に見えない世界に興味津々。昔から好きなものを描いては親しい人にプレゼントしてきた。作品に描かれている「シャツさん」は、エイ子さんだけに見える、人の服に憑いているという妖怪のような存在。それぞれに名前があり、多い人には10体も憑いているという。毎日支援員の腕をなで、「今日も○○さん(シャツさんの名前)を連れてきてくれてありがとう」と言っては、腕にいるという「シャツさん」に挨拶をしてくれる。いったい何が見えているのか…気になった支援員の「見てみたい」というリクエストに応えて絵を描いてくれたのが制作のきっかけだ。どの作品にも「えいこより」と書かれている。彼女にとって絵はプレゼントであり、彼女の思いと摩訶不思議な世界が詰まったお手紙のようなものでもある。(木村理恵/支援員)
並んだ2人の女性の絵。
2人ともおかっぱ頭。顔も似ている。
太い眉に黒い瞳。にっと開けた口から白い歯が見えている。
濃淡はあるものの、髪の毛は黒、顔はうすだいだいでしっかり塗られたシンプルかつダイナミックな絵。
左の女性の横には、平仮名で「おんのみさとうさんへ」と書かれていて、青色地の服の前身ごろいっぱいに短い髪の丸顔の人物の絵が描いてある。その人物は泣き出しそうな、困っているような顔。そのすぐ下には一つ目のキャラ。体は白く、お化けなのか宇宙人なのか。
女性は緑色のバッグと傘か何かを持っている。
右の女性は平仮名で「いわたちはるさんへ」。緑色の服の胸に1つシンプルな白い花の絵。同じようにすぐ下に短い髪の人物の絵。眉と目が黄色。
2人の女性の顔の間に青レンジャーのような顔だけが描かれていて、その下に「えいこより」と書いてある。余白には奇妙な一つ目のキャラが二体描かれている。