New美保さんシリーズⅧ
紙、鉛筆、色鉛筆 297×210
- 平野 智之1987-
- 「美保さんシリーズ」は、実在する人物(平野が通う施設に勤めていた職員)をモデルにした物語であり、その舞台となる場所も実際訪れたことのある場所である。絵は自宅で描き、絵に添えられる「字幕」と呼ばれるテキストは、施設のパソコンで思いを巡らし入力...
平野 智之
1987-
「美保さんシリーズ」は、実在する人物(平野が通う施設に勤めていた職員)をモデルにした物語であり、その舞台となる場所も実際訪れたことのある場所である。絵は自宅で描き、絵に添えられる「字幕」と呼ばれるテキストは、施設のパソコンで思いを巡らし入力をしている。シンプルな線、大胆な構図、ユニークなテキストで構成された作品は、物語全体に特有のリズムをもたらす。また、平野は靴を「土足」と呼び、特に強いこだわりを持って描く。初期作品は、下半身しか登場しないこともあり、足元のクローズアップをはじめ、靴が乗り物に変化するなど、様々な展開をみせる。
モデルの腰から足先までを大胆に切り取った絵。シンプルな線と色で描かれ、背景は無地のまま。
絵の上に添えられたパソコン文字のテキストには「美保さんは改札ロボットの所へ行き 無料スタンプで入って行った」とある。
真っ青なスカートと肌色の細い足。白いソックスに綺麗な水色のフラットな靴を履いている。
足元には小さなロボット。手に装着したスタンプを水色の靴に押し当てているように見える。