鉱石ラジオのちいさな音楽
紙、色鉛筆、鉛筆 221×516
- 濱中 徹1948-
- 高校卒業後、絵を描き始めた濱中。絶えず絵を描き続け、50年以上が経った。描くのは、植物やアマガエル、昆虫など非常に身近な存在である。また、機械仕掛けや幾何学模様への並々ならない興味関心は彼の絵に大きく反映されている。機械的な構造を持つ昆虫や...
濱中 徹
1948-
高校卒業後、絵を描き始めた濱中。絶えず絵を描き続け、50年以上が経った。描くのは、植物やアマガエル、昆虫など非常に身近な存在である。また、機械仕掛けや幾何学模様への並々ならない興味関心は彼の絵に大きく反映されている。機械的な構造を持つ昆虫や幾何学模様の草花は、彼の作品に頻出するモチーフである。濱中は、それぞれ異なるカテゴリーにある有機物と無機物を、自然科学や機械工学のエッセンスを交えながら融和させていく。「線が好きなんです」と語る濱中が描く、生き物、機械、自然の緻密な線画は、日常に棲む小さな存在に優しい賛歌を送っているかのようだ。
ユニークな植物や幾何学的な物体が並ぶ絵。
左端に植物が3本。いずれも背の高い角錐の先に、白い花と大きなハート型の葉をつけ、下では根をはるように線が三方に伸びている。
横にアマガエル。立方体を積んだブロックのような物体や星座柄の地球ゴマが並ぶ。
物体からは、矢印のある突起や円盤をいくつも串刺しした棒、電気コードのように凸型のパーツをつけた紐が伸びている。
右端には朝顔のような花が一輪、茎は螺旋を描いている。