名古屋
油粘土・卓袱台 1500×900×480
- 上村 空2002-
- テーブルの上に展開される街並み。上村は自宅で過ごしている時間に、道路やビル群など、精巧に再現したジオラマを油粘土で作り上げた。出品作品は名古屋駅周辺の景色である。細やかな作り込みに反して、上村は一度作品が完成したら、その作品には執着しない。...
テーブルの上に展開される街並み。上村は自宅で過ごしている時間に、道路やビル群など、精巧に再現したジオラマを油粘土で作り上げた。出品作品は名古屋駅周辺の景色である。細やかな作り込みに反して、上村は一度作品が完成したら、その作品には執着しない。素材も長期間その形を留めることが難しい油粘土であるということもあり、次の作品を作る時には、完成品を躊躇なく、粘土の塊に戻して、次の町を作りはじめるのである。それゆえ、作品は形を留めない。まさに文字通り「机上」の都市は、次から次と移り変わり、別の表情をもった景色が彼の指先で幾度となく生み出されていく。
作品は、長さ1メートル50cm、幅90cmのテーブルの上に、油粘土で作られている。粘土で作られているのは、名古屋駅周辺の町の様子。作品を含めた全体の高さは48cmある。