無題
クレヨン・コピー用ロール紙 420×2230
- 谷内 英理菜1997-
- 永遠に繰り返されるかのような人間の行列。谷内は30メートル程の長さのロール紙に人を並べた絵を描いている。絵は彼女が通う施設の活動内で描かれており、ロール紙以外にスケッチブックにも絵を描いている。いかなる形状の紙であれ、その中に描かれる人物た...
永遠に繰り返されるかのような人間の行列。谷内は30メートル程の長さのロール紙に人を並べた絵を描いている。絵は彼女が通う施設の活動内で描かれており、ロール紙以外にスケッチブックにも絵を描いている。いかなる形状の紙であれ、その中に描かれる人物たちは所狭しと並べられる。彼らが笑顔を浮かべているのも特徴的だ。また家に帰ると、思いのまま、人形や電車の模型などのおもちゃを並べることが日課であるという。こうしたおもちゃの配置と、彼女が生み出す絵は、モチーフを連鎖させる点で共通しており、その世界観には、幸福感と祝祭性が漂う。
作品は、30メートルほどの長さのロール紙に、クレヨンで描かれている。描かれているのは、人物だ。30メートルに渡って繰り返し繰り返し、同一の人物が描かれている。その人物は、黄色の服を着ていて、金髪のオールバックで、笑顔を浮かべている。