無題
油性ペン・紙 254×180
- 藤野 友衣1986-
- ビザンチンの宗教壁画に登場する人物のように両手を上げたポーズが多い女の子の肖像、どうやら藤野本人の自画像らしい。手鏡を見ながら描いていたそうで、顔の輪郭が鏡の縁そのもののような楕円形になっているものもある。楕円形の中には文字が書かれていたり...
藤野 友衣
1986-
ビザンチンの宗教壁画に登場する人物のように両手を上げたポーズが多い女の子の肖像、どうやら藤野本人の自画像らしい。手鏡を見ながら描いていたそうで、顔の輪郭が鏡の縁そのもののような楕円形になっているものもある。楕円形の中には文字が書かれていたりする。しかも正面文字もあれば、左右逆転したものもある。鏡文字である。鏡を覗いたらそこには眼や鼻ではなく文字が見えたのか。モデルは自分だけにしても、先端を様々な形に縛った髪型は変化に富み、そして顔より下にはお洒落な服装が続いている。藤野がこの肖像画シリーズを描いたのはごく初期の頃で、現在ではこの女子像が立体になった人形を数多く作成している。2001年以来現在まで、毎年沖縄県内各都市で開かれている「アートキャンプ 素朴の大砲」に参加してきた。