ライオン
ポスカ・木 430×330×330
- 記 富久1967-
- 記が彫り出す人物像は自画像や、お気に入りの女性スタッフ、漫画の主人公だったり、時には動物も加わることがある。制作の手順は以下のようになされる。まず丸太へ直に下描きの線を入れる。その線に沿ってノミと木槌で彫り始める。線の上をノミが辿ると下描き...
記 富久
1967-
記が彫り出す人物像は自画像や、お気に入りの女性スタッフ、漫画の主人公だったり、時には動物も加わることがある。制作の手順は以下のようになされる。まず丸太へ直に下描きの線を入れる。その線に沿ってノミと木槌で彫り始める。線の上をノミが辿ると下描きは消えていくので、また描いては彫り、彫っては描き、を繰り返し、形が表れてくる。そこでマーカーやポスカによる着彩が始まるのである。鮮やかな色彩で飾られた顔や身体は生命を得て、それぞれ存在を主張している。もとが丸太だったことが想像できるほど木の外形を留めているものは少なく、みなその場で立ち上がってきたものと見える。