タイトルなし
色鉛筆・紙 364×257
- 田湯 加那子 1983-
- 田湯は人気アニメのキャラクターやステージで歌うアイドル、または植物などといったモチーフを、うねりのあるフォルムや、力強いタッチで描いてきた。近年では、彼女の新たな表現行為として、もともと描いていた自分の作品に、黒を中心とした暗色で塗りつぶす...
田湯 加那子
1983-
田湯は人気アニメのキャラクターやステージで歌うアイドル、または植物などといったモチーフを、うねりのあるフォルムや、力強いタッチで描いてきた。近年では、彼女の新たな表現行為として、もともと描いていた自分の作品に、黒を中心とした暗色で塗りつぶす行為が加わった。この方法を選ぶようになったのには、身近な人物の死を経験したことがきっかけの一つになったのではないかと田湯の母は語る。毎日、朝から夕方まで、多くの時間を描くことに費やす彼女にとって、絵の表現は自身の心のあり様と密接にリンクする営みであるといえるだろう。
作品は、紙に色鉛筆で描かれている。
縦36cm×横25cmほどの紙や、開いた状態で縦40cm×横60cmほどのスケッチブック、また開いた状態で縦30cm×横50cmほどの本に描かれた作品がある。絵のモチーフは、アニメキャラクター、アイドル、植物など。また、自分がかつて描いた作品を、黒の色鉛筆で塗りつぶしたものもある。