描きたいもの
ペン・紙 270×380
- 高橋 和彦1941-2018
- 高橋は、高い場所から街を見下ろすような構図の風景の絵を多く描いた。またそこには、時折、おびただしい数の群衆が描き込まれる。それにもかかわらず、絵の中の世界は、観る者に平穏な日常というものを思い起こさせる。高橋が本格的に絵を描き始めたのは58...
高橋 和彦
1941-2018
高橋は、高い場所から街を見下ろすような構図の風景の絵を多く描いた。またそこには、時折、おびただしい数の群衆が描き込まれる。それにもかかわらず、絵の中の世界は、観る者に平穏な日常というものを思い起こさせる。高橋が本格的に絵を描き始めたのは58歳のとき。作業所で絵画クラブがスタートしたことがきっかけであった。多くの絵は、雑誌の写真や図録などを参考にしながら描くが、忠実な再現にはこだわらない。描き進めるにつれて、高橋の趣向が入り込んでいき、独自性を放つ世界が少しずつ形作られていく。
作品は、紙にペンで描かれている。高橋は、白黒のものも、色が塗られているものも描くが、ここのサイトに展示しているのはすべて白黒の作品だ。縦横20cmから30cmの様々な大きさの紙に描かれているものが複数点と、縦70×横1mほどの大きさの紙に描かれているものもある。描かれているのは風景画。風景の中に、たくさんの人が描かれているのが特徴的だ。