完全なふっかつのつなみ
紙、ボールペン、サインペン 410×522
- 水沼 久直1972-
- 幼いころからクレヨンなどで絵を描くことを楽しんでいた水沼は、高校時代に油彩画に出会い、表現の幅を大きく広げることとなった。 その後自宅の建て替えなどにより制作環境が制約された一時期に、サインペンによる描画を始める。画材の変化は水沼の描法に大...
水沼 久直
1972-
幼いころからクレヨンなどで絵を描くことを楽しんでいた水沼は、高校時代に油彩画に出会い、表現の幅を大きく広げることとなった。
その後自宅の建て替えなどにより制作環境が制約された一時期に、サインペンによる描画を始める。画材の変化は水沼の描法に大きな変化をもたらし、緻密な色彩のハーモニーに満ちた小品が精力的に生み出されるようになった。
モチーフは身近な風景、山や動物たちなどの自然、アニメやマンガの登場人物、宮澤賢治の童話など水沼の関心の幅広さがうかがわれる。
火山研究をしている叔父の影響などもあり、自然災害への関心も高かった。2011年の震災で伯母を亡くした経験は水沼の内面を深く揺さぶり、大自然の恐るべき力とその後の復興を描いた連作を制作した。