No. 03
シール、木 80×235×345
- 宮林 聡太1991-
- 宮林は、市販のシールを貼り合わせて積み上げた立体作品を制作している。彼はシールを小さくちぎり、その色やデザインを上手く組み合わせて貼ることで、その表面に模様やグラデーションを作り出す。また貼り合わせた面は昆虫や海洋生物を思わせる流線形になっ...
宮林 聡太
1991-
宮林は、市販のシールを貼り合わせて積み上げた立体作品を制作している。彼はシールを小さくちぎり、その色やデザインを上手く組み合わせて貼ることで、その表面に模様やグラデーションを作り出す。また貼り合わせた面は昆虫や海洋生物を思わせる流線形になっているが、何かの形を模したものではない不思議な立体造形となっている。このことから、シールが生み出す構造美や造形的面白さを追求していることが伺える。大量のシールの造形は、同時に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されている弁当を思い起こさせる。現代日本のライフスタイルと切っても切り離せない作品と言えるだろう。