道端
水彩・紙 362×515
- 濱中 徹1948-
- 高校卒業後、絵を描き始めた濱中。絶えず絵を描き続け、50年以上が経った。描くのは、植物やアマガエル、昆虫など非常に身近な存在である。また、機械仕掛けや幾何学模様への並々ならない興味関心は彼の絵に大きく反映されている。機械的な構造を持つ昆虫や...
濱中 徹
1948-
高校卒業後、絵を描き始めた濱中。絶えず絵を描き続け、50年以上が経った。描くのは、植物やアマガエル、昆虫など非常に身近な存在である。また、機械仕掛けや幾何学模様への並々ならない興味関心は彼の絵に大きく反映されている。機械的な構造を持つ昆虫や幾何学模様の草花は、彼の作品に頻出するモチーフである。濱中は、それぞれ異なるカテゴリーにある有機物と無機物を、自然科学や機械工学のエッセンスを交えながら融和させていく。「線が好きなんです」と語る濱中が描く、生き物、機械、自然の緻密な線画は、日常に棲む小さな存在に優しい賛歌を送っているかのようだ。
作品は、縦横20cmから50cmまでの大きさの様々な形の紙に、水彩色鉛筆で描かれている。描かれているのは、植物や昆虫、またカメラや時計などの機械の構造など。濱中の絵の中では、生きものも機械仕掛けになっているような描写も見られる。