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ART BRUT CREATION NIPPON ARCHIVE

「農×福×食」 東海・北陸の食の魅力を味わう

東海・北陸ブロック
オンデマンド配信
出演:社会福祉法人みんなでいきる、社会福祉法人上越福祉会かなやの里ワークス
日本の食文化の豊かさ、おいしさを、障害者の視点とともに国内外に伝える「農×福×食」の取り組みにおける、東海・北陸ブロックでの取り組みを映像にて紹介します。新潟県上越市は日本有数の豪雪地帯。夏は高温多湿、冬も雪により低温多湿という、「発酵」に適した気候風土のなかにある町で、古くから発酵食品が作られてきました。動画では味噌づくりの様子を伝え、服部幸應氏考案のレシピを紹介します。

食材紹介

南葉山麓かなや味噌(社会福祉法人 上越福祉会 かなやの里ワークス)
発酵文化の灯を後世に伝えたいという思いで味噌づくりを行っています。
16年前から無添加で地元の大豆とコメを使った十割麹の「南葉山麓かなや味噌」を製造。毎年15トンの白味噌と赤味噌を作り完売しています。

RECIPE

味噌のっぺかけ御飯

材料

里芋/にんじん/れんこん/干ししいたけ/油揚げ/鶏肉/絹さや/ゴマ油/出汁/味噌/練り胡麻/かんずり/醤油/水溶き片栗粉/御飯/万能ねぎ

作り方

1.各材料は小角に切る。
2.鍋にゴマ油をひき、材料を軽く炒め、出汁を加え沸騰したらアクを取り、分量の味噌の2/3を溶き入れ煮る。
3.材料が煮えてきたら、残りの味噌、醤油、練り胡麻、かんずりを溶かし入れ、最後に水溶き片栗粉でトロミをつける。
4.器に御飯を盛り、上から3.をかけ、万能ねぎの小口切りを散らし、天にかんずりを少量乗せる。

RECIPE

味噌角煮

材料

豚バラ肉(かたまり)/おから/出汁/味噌/ピーマン/なす

味噌/砂糖/酒/出汁/卸し生姜/白髪ねぎ

作り方

1.豚バラは塊のまま表面をフライパンで焼き、おからを加えた湯で3~4時間茹でる。そのままの鍋で一晩冷まし、余計な脂を取る。食べやすい大きさに切り、薄い味噌味の出汁で温める。
2.なす、ピーマンは乱切りにし、素揚げにする。
3.鍋に味噌、砂糖、出汁、酒を入れよく混ぜ、火にかけて練る。最後に卸し生姜を加える。
4.器に豚肉を盛り、ピーマン、なすを盛ったら、味噌をかける。

RECIPE

トマトの豆乳味噌汁

材料

トマト/大根/にんじん/じゃがいも/塩鮭/絹さや/出汁(酒粕[板]/出汁)/豆乳/味噌

作り方

1.大根、にんじんは短冊に切る。じゃがいもは一口サイズに切る。トマトは半分に切り、種を取り、食べやすい大きさに切る。塩鮭は一口大に切り、霜降りする。
2.酒粕を出汁に漬けて柔らかくし、ミキサーでペースト状にする。
3.出汁を沸かし、分量の半分の味噌を溶かし、じゃが芋、大根、人参を入れ火を入れる。
4.野菜に火が入ったら鮭を加え再び煮る。
5.2.の酒粕、豆乳、残りの味噌を加え、絹さやを入れる。最後にトマトを加える。

HATTORI COMMENT

Q.レシピを作るうえでポイントとしたことはどこですか?

服部:のっぺというのは本来醤油でやるものなんですけど、今回は味噌を使わせていただきました。発酵食品というのは、ものすごく評価されているんです。そういう意味でも、味噌を使うというのは、基本的な味をおさえることができたのでよかったと思います。

Q. 障害のある人が生産する食素材について、どのように思われますか?

服部:私も千葉に協力してくださる野菜生産の農家があり、そこでは障害のある人も働いていて、野菜作りに真剣に取り組んでいます。障害のある人が持つ能力のなかに、「手を抜かない」という力があり、手を抜かないで野菜を作る人達の作る野菜はいい野菜だと感じています。

(2020年8月31日 服部栄養専門学校にて)