【鯛の幽庵西京焼き】
1.幽庵地をつくり、西京味噌と合わせる。
2.鯛は3枚におろし、柵取りを行い、一口大に切る。皮目に庖丁目を入れ、西京幽庵地に漬ける。
3.2を焼く。
【厚焼き玉子】
1.卵と調味料をよく混ぜ合わせる。
2.玉子焼き器で厚焼き卵を焼きあげる。
【椎茸旨煮】
干し椎茸は一晩水で戻し、石突を取る。
鍋に戻し汁、酒を入れ火にかけあくを取る。
砂糖・醤油の順番で入れ、最後にみりんで仕上げる。
【赤パプリカ焚きもの】
赤パプリカは直火で黒く焼き、皮を剥く。
半分に割り、種を取って、合わせ調味料で焚く。
【アスパラの含ませ】 アスパラは茹で冷水にとり、水気を取る。合わせ調味料に漬ける。
【蓮根の甘酢漬け】
蓮根は、花形に剥き、半割にして2mmの厚さに切る。
酢水で湯がいた後、ザルに取り、薄塩をしうちわなどであおぎ冷ます。
冷めたものを甘酢に漬ける。
【かんぴょう 旨煮】
かんぴょうは水・塩で戻し、かんぴょうに爪が立つぐらいまで戻す。
鍋に出汁をひたひたになるまで入れ火にかける。
酒・砂糖・醤油・みりんの順で入れ、煮汁がなくなる煮上げる。
【寿司飯具】
1.干し椎茸は、一晩水で戻して石突を取り、5mm角に切る。ごぼうは、笹がきにする。鯛は5mm角より大きめに切り、酒入りする。
2.鍋に1.を入れ、出汁・酒を入れ焚く。砂糖・みりん・醤油の順番で入れ、煮汁がなくなるまで煮詰める。
【寿司飯】
1.米は研ぎ浸水し、水1割減で米を炊く。
2.寿司酢を合わせる。
3.米を炊き、炊き上がりに寿司酢を混ぜ、寿司飯にし粗熱を取り寿司具を混ぜる。
【盛り付け】
寿司飯を盛り、海苔を載せ食材を色合いよく盛り付ける。
【かき揚げ】
1.たまねぎは薄切り、にんじんは3cmの千切り、長ネギは斜め切り、アスパラは3cmに切る。全体に軽く薄力粉をふる。
2.卵水を作り、さっくりと薄力粉を混ぜる。
3.1.と2.を合わせ、170度ぐらいの油で揚げ丼つゆをくぐらせる。
3.すべての調味料を合わせ少し煮詰めておく。
HATTORI COMMENT
服部:本当にレベルの高い食材を使わせていただきました。野菜の寸法もそろっているし、味も均一化されていました。かなり努力を重ねられた結果だと思います。すばらしいと思います。ますます頑張って生産を続けてください。
Q.“農×福×食”の取り組みで、服部先生が果たしている役割とはどのあたりに感じていますか?
服部:我々にはいいものを、たくさんの人に知ってもらうために、紹介していく役割があると思っています。日本の食料自給率は38パーセントしかないのですが、今から60年前は73パーセントあったんです。アメリカは300%を超えているので、世界でも見てもとても低い数字です。日本人はこれから、その土地で穫れるものをもっと大切にして、日本全国で食べていくということをもう一度やらなくてはいけないと感じています。今回、我々はすばらしい食材をいただき、レシピを作らせていただきましたが、逆に試されてしまったという気持ちもありました。また機会があれば、こういう取り組みに携わっていきたいと考えています。
(2020年9月21日 『“農×福×食”九州の食を味わうイベント」にて)