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ART BRUT CREATION NIPPON ARCHIVE

「“農×福×食”」地域に根差した食の魅力を届ける ~メニュー開発、九州の食を味わうイベント~

九州、北海道、東海・北陸ブロック
オンデマンド配信
出演:料理研究家 服部幸應(服部学園 服部調理栄養学校校長)シェフ(服部調理栄養学校)他
日本博を契機とした障害者の文化芸術フェスティバル において、日本の食文化の豊かさ、おいしさを、障害者の視点とともに国内外に伝える「農×福×食」イベントを開催します。2020年は九州ブロック、北海道ブロック、東海・北陸ブロックの各障害福祉サービス事業所が生産する農作物を食材として、料理研究家・服部幸應氏監修のもと、服部学園服部栄養専門学校のシェフが、レシピを考案。食材の持つ魅力を最大限に引き出した、おいしいレシピが誕生しました。
この動画は、レシピ誕生に至るまでの打ち合わせ風景や、服部幸應氏、シェフがレシピに込めた思いをお届けします。さらに、服部幸應氏も登壇した、長崎県雲仙市の登利亭にて行われたイベント「九州の食を味わうイベント」の様子を収録しています。

HATTORI COMMENT

Q.熱心にレシピを考えていただきありがとうございました。食素材に地域を感じることはありましたか?

服部:地産地消の素材を組み合わせて、楽しくレシピを考えさせていただきました。地産地消の背景にあるのは、その地域を長く守ってきたおじいちゃん・おばあちゃんの知恵があるということ。それは「何をどう食べるのか」「誰と食べるのか」につながっています。コロナ禍で生活が家庭中心となり、ファミリーで過ごす時間が増えました。ぜひ家庭の料理の有難さを改めて感じていただけたらと思います。おばあちゃん、おじいちゃんの作るものを継承すること。正しい気遣いのなかでいろいろ教わることが大切。食事が一緒にできることは大切な機会です。

Q.多くの人に障害のある人の食に共感していただき、こういった取り組みがあることを広めていくためにはどうしたらいいでしょう。

服部:食に対する障害のある人の位置づけがやっとできてきたところです。パラリンピックと同様に、自信をもって皆さんも応援してください。そして、私達がこの取り組みに注目していることを知ってもらい、今後も協力して行きたいと考えています。今回の“農×福×食”の取り組みは、大きな一歩だと思います。

(2020年8月31日 服部栄養専門学校にて)