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音楽を通じて、つながりを取り戻し、一緒にいること(Stand by)を感じる機会に

Stand by フェスティバル プロデューサー 尾上浩二(DPI 日本会議)

尾上浩二さん
尾上浩二さん

辛い時、孤独を感じる時、思索を重ねる時、そして、共鳴する時、いつも音楽があった。障害児施設で暮らした子ども時代、親や家族からも離れ離れ、外出もままならない暮らしだった。唯一、ベッドの中で隠し持ち込んだラジオを聴くのが楽しみだった。深夜ラジオから流れてきたのは生まれて初めて聴くロックだった。こんな音楽があるのか?と衝撃が走った。施設を出て地域の学校に進んでからも、音楽友達とレコード屋に通った。一緒に行ったフェスティバルで知ったブルース、喫
茶店で本を読みながら聴いたジャズ…音楽は世界への窓だった。世界を広げ、人とひとのつながりをつくってくれた。コロナ禍により映画やコンサート、演劇も中止や延期に追い込まれ、今も様々な制限が続いている。施設にいた時と共通した閉塞感が社会全体に広がったような感覚を覚えた。しかし、そうした状況だからこそ、音楽をはじめとする文化芸術は生きる糧であることをあらためて痛感する。生活と切り離すことの出来ない音楽の力を感じる時間を、みなで共有したい。

[主催]文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会
[共催]日本博を契機とした障害者の文化芸術共同創造プロジェクト実行委員会
((公財)日本ダウン症協会、(認定NPO法人)DPI日本会議、(社福)日本肢体不自由児協会、全国自立生活センター協議会(JIL)、(特非)全国地域生活支援ネットワーク、(公社)日本フィランソロピー協会)
[協力]障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク
[制作協力]自立生活夢宙センター、有限会社ダンディライオン、株式会社オフィス・キーズ