[国際フォーラム] アジアにおける障害のある人の文化芸術のいま
session 1 デジタルカルチャーと文化芸術
ソニー・オンさん [カンボジア] (エピックアーツ・カンボジア代表)
カンボジアのカンポットにあるエピックアーツのカントリーディレクター。芸術を通じて障害のある若者と障害のない若者を支援し、エンパワメントすると同時に、経営や権利擁護にも従事。インクルーシブな社会にむけた政策づくりのため、芸術文化、教育、障害者の権利、インクルージョンおよび政府部門の分野における政策立案者との関係の構築にも取り組む。2008 年、アジアにおけるインクルーシブアーツの最初のネットワークとして注目を浴びた「アジア インクルーシブ アーツ フェスティバル」を主催者の 1 人として実施。 カンボジア・リビング・アーツ (CLA) のクリエイティブ・リーダーシップ・プログラムに参加し、2015 年には CLA の 5 人のリビング・アーツ・フェローの 1 人として認められる。その間、文化におけるリーダーシップと持続可能性についての専門知識を習熟する。また、英国を拠点とするアーツ・コミッション・プログラムであるアンリミテッドでアーツ・アドミニストレーターとして勤務。2017 年米国国務省の国際ビジター・リーダーシップ・プログラム「芸術を通じた社会変革の促進」に選ばれた数少ないフェローの 1 人であり、全米のアートコミュニティとも交流を持ち、2018年のイェール・グリーンバーグ・ワールド・フェローシップのファイナリストでもある。
スジュッド・ダルタントさん [インドネシア] (インドネシア国立美術館キュレーター、インドネシア国立ジョグジャカルタ芸術大学講師)
キュレーター、研究者、アートライター、インドネシア国立ジョグジャカルタ芸術大学(ISI) ビジュアルアーツ学部アートマネジメント学科の講師であり、インドネシアの美術史、文化研究、記号論、芸術評論および学芸員過程を指導。現在まで、インドネシア国立美術館のキュレーター委員会のメンバーであり、学際的な分野や作品 (芸術、科学、技術) に関心を持つ。現在、ガジャマダ大学 (UGM) の博士課程のパフォーミングアートとビジュアルアート研究 (PSPR) でアートとブロックチェーン技術を研究。共同創設者でもあるアルスカラ・プロジェクトを運営し、積極的にアートプロジェクトを創作。アートと障害に関する活動では、ジョグジャ・ディスアビリティ・アーツ(JDA)ファンデーションのメンバーであり、アート・障害フォーラムのキュレーターおよびスピーカーとして積極的に活動。
山田創さん [日本] (滋賀県立美術館 学芸員)
2017年からボーダレス・アートミュージアムNO-MA学芸員、2022年から滋賀県立美術館学芸員(担当はアール・ブリュット)。「障害者福祉の現場で生まれる美術的なモノ・行為・関係性」、「自閉症者の美術的表現」、「障害者と美術鑑賞の関係」、「社会課題とキュレーション」などに関心を持ち、研究、執筆、展覧会づくり、場作りを行う。近年の担当展に「反復と平和——日々、わたしを繰り返す」展(2022、NO-MA)、「79億の他人——この星に住むすべての「わたし」へ」展(2021、NO-MA)、「Co-LAB #1,2,3」展(2020、NO-MA)、「忘れようとしても、思い出せない」展(2019、NO-MA)など。